寝具の選び方
StartFragment
いきなりですがみなさん、 今お使いの寝具はご自身の身体に合っていますか?
と、どこかの通販番組のようにスタートしてしまいましたが、決して布団を売りつけようというわけではありません(笑
寝具の相談をされる方が比較的多いので、今回は私なりの寝具の選び方をご紹介しまーす。
ひとつ前置きをしておきますが、これから紹介する判断方法はあくまで、
普段から腰痛や首痛等の問題を抱えていない方を対象とします。
日常の問題を抱えている方はそれだけで寝方が変わりますから、
まずその症状を改善してから検討していただいたほうが良いかと思います。
その場合はぜひご相談ください。
まず、寝具があっているかどうかの目安ですが、朝起きた時だけ気になる痛みやだるさがあるという方はたぶん合ってません(泣)
よく患者さんからの質問にあるのが、
「寝具は硬いほうが良いんですかね?」
「柔らかいほうが気持ち良いけどそれで良いの?」
という感じのものです。
ぶっちゃけ、どちらの方が良いという答えはありません(笑
やはり大事なのは“自分の身体に合っているかどうか”です。
ではどうして合う合わないが出てしまうのか?
それは寝具の硬さ(柔らかさ)と、あなたの背骨のS字湾曲の形状と体型・体重の関係性にあります。
その中でも一番重要視したいのは、 背骨のS字湾曲です。
人間の背骨は前後に湾曲しています。
頸椎(首)で前へ、胸椎(背)で後ろへ、腰椎(腰)で再び前へという湾曲です。
このS字湾曲をできるだけ自然に保つことが、良い寝具を選ぶための最重要ポイントなのです。
自分がどういう形になってるかわからないという人が多いかと思いますので、基本的な判断基準を一つ。
それは男女差です。
基本的に腰椎の湾曲が男性はやや平ら、女性は反り気味となっています。
この特徴を考えると、男性はあまり柔らかい寝具を選ぶとお尻が落ちてしまい
腰が過度に反る形になる可能性が高くなってしまいます。
逆に女性は、硬いものを選ぶと腰が浮くような形になってしまいます。
なので、硬さの度合いで考えると
男性向きの硬さ>女性向きの硬さ
という風に、男性のほうが硬め、女性のほうが柔らかめが適しているということになります。
ただしそれぞれ硬過ぎ柔らか過ぎは良くないのでご注意を。
さらに、男性でも反り気味の腰、女性でも比較的平らな腰の方はいますから気をつけてください。
もう少し深いところまで考えると、体型・体重が絡んできます。
全体の筋肉量が多い方は全体が重く、その分沈みますからあまり柔らかいものは適さないと思います。
最近流行りの、アスリートをCMに起用している硬めのマットなんかが良いと言われるのはこの事でしょう。
なので、一般の方で特別な運動をしていない女性的な体型の方には向かないと思います。
そういう方には低反発系の適度に沈むマットが良いと思います。
もちろんベッドマットレスでも同じことが言えますから、硬め柔らかめ、身体のどの部分の支えが強くて、どの部分が沈みやすくなっているかなど、
ご自身の身体に合うものを選んでいただけると良いかと思います。
これだけでは参考になるかどうかわかりませんが、少しでも寝具選びの手助けになればと思います。
枕のコラムも参考にしてくださいね。
いや~寝具選びは難しい~(泣
EndFragment