首と枕 その4
前回からの続きです。 そもそも枕の役割は、仰向けに寝たときにおこる、
頭・首・肩(肩甲)この3点の高さの差をうめることです。
ですから頸部の湾曲が大きくなればその差は大きくなり、
逆に湾曲が小さくなればその差も小さくなります。
個人差(好み)はあると思いますが、基本的には
湾曲の大きな人には高めの枕、
小さな人には低めの枕
が合うということになるでしょう。 ただし高さが合っていても先ほどの”3点の差”を うまくうめることができなければだめです。
頭だけが持ち上げられていたり、首が持ち上がりすぎていると、
不快感や翌朝のトラブルにつながってしまいます。
最近はオーダーメイドの枕もあるようですが、
それでもなかなか良い枕に出会えない人も多いようです。
オーダーの場合、当然頭部や頸部の測定をし作成するわけですが、
測定時の環境と自宅の環境の差で合わなくなってしまいます。
柔らかいマットレスor敷き布団→身体が沈みやすいぶん、枕は高く感じる。
硬めのマットレスor敷き布団→身体が沈まないぶん、枕は低く感じる。
測定時と自宅環境の差をできるだけ小さくすれば、
こういう事態は避けられるかもしれませんが、なかなか難しいもの。
そこで、どうしても合う枕が見つからないという
ストレートネックの方にこちらをオススメします。
その名も”タオル de 枕”!!
まず、どこにでもありそうなバスタオル(厚みがありすぎるタイプはNG)
を用意します。
それをまず半分にたたみます。
さらに半分にたたみます。
片方を小さな折幅(この幅があなたの首の長さに合うように)で折っていき、
最後に反対側を一折。
”タオル de 枕”完成!
この枕の良いところは、自分の首に合わせて
サイズがいつでも変えられて、何度でも作り直せるということです。
首の部分の高さも折る回数の増減で調節できます。
これを使えるようになると、旅行先などでも枕がかわって
寝られないなんていうことも少なくなるんじゃないでしょうか。
枕選びに困っている方、試してみてください。
長々と続いてきた枕の話はここでひと段落です。
次回以降もお付き合いください。