市販の薬
2008年末に、医薬品の通信販売に 制限を設けることが大筋で決まりました。
大きな理由としては、市販薬による副作用が問題になったからとのこと。
たしかに最近の市販薬の中には 効果・効能の強いものが多い様な気がします。
それだけ含有される薬の成分が増えたり、 強いものになったりしているのでしょう。
わざわざお医者さんで処方してもらい薬をいただくのも面倒ですし、
「そこまでじゃないか」 と思ったとき また、お医者さんに行く時間がないなど理由は様々でしょうが、
市販薬に頼る方も多いのではないでしょうか。 そんななか、気になるのがテレビのCM。
「治る」とか「治す」とかいう言葉を使っているものもあり、
ちょっと行き過ぎている気がしてなりません。 肩コリの原因を「神経のキズ」などという言い方をし、
まるですべての人の肩コリに効果があるような宣伝をする。 実際の肩コリの原因の大半は、固定姿勢と運動不足です。
動きの少ない生活に原因があるわけで、
薬によって改善するケースはごくまれだと思います。 CMとしてはたくさんの人にアピールしなければならないですから、
これで良いのかもしれませんが、実際に使う側からすれば
誇大広告とも捉えられるんじゃないかと心配なのです。
「問題があるかも」などと言いながら、市販薬を勧めるものまであります。
「問題」があるかもしれないと思うなら、ぜひ検査を受けていただきたいです。
どこかの番組では市販薬に頼りすぎた結果、検査が遅れ 症状がひどくなった例をあげ、早めに病院で受診してくださいと言い、
CMでは市販薬でなんとかなる様な宣伝をする。
これではどこからどこまでが市販薬でOK、 ここからは医者へ、という判断が鈍るのも仕方ないことです。
もちろん、TV番組とCM,同じ会社が制作している訳ではないので、
それぞれの問題だとは思いますが、 薬の認可をしているのは厚生省や薬事法に関わる機関なわけで、
もう少し薬に対する意識を高める必要があるのではないでしょうか? 人体に害がなければOK(そういうことでは無いとは思いますが)的なものは どうかと思います。
薬として売るなら、もっと明確な分類と、宣伝の仕方を考えたほうが良いのでは、
と感じる今日この頃です。