リラクゼーションと施術効果(目的の違い)
- 新井宏弥
- 2008年5月28日
- 読了時間: 4分
私には行き着けの美容院があります。
だいたい2ヶ月に一度散髪しに行きますが、
たまたま行ったその日、頭皮マッサージを 安くしてもらえるということだったので、
興味もあり受けてみることにしました。

シャンプーを済ませた後で、15分ほど頭皮をほぐしてもらいマッサージは終了。
以下、いつもの担当さんとの会話に注目してみてください。
----------------------------------------------------------------------------------- 美容師さん:「頭皮マッサージいかがでしたか?」
私:「う~ん・・まぁよかったんじゃないかな」
美容師さん:「あまりご満足いただけなかったですか?(汗)」
私:「そういうわけではないんだけど・・リラクゼーションなのか、 それとも何か効果を狙ったものなのかがちょっとわからなかったから」 美容師さん:「?」
私:「もし、リラクゼーションが目的なら、お客さんが リラックスできていればいいと思う。だけど、
それならもうすこし感想を聞きながら施術したほうがいいんじゃないかな。
逆に、何らかの”効果”を狙っているなら、ここを押すと 血流がよくなってむくみに効果が期待できるとか、イライラ緩和になるとか 具体的な説明があったほうが良いんじゃないかというのが素直な感想かな。」
こういった視点で感想を伝えるお客さんはいなかったようで、彼女は 美容師さん:「なるほど!そういった風に考えたことなかったです!」 と驚いていました。
こういうことは、我々の業種でも同じです。
もしあなたがリラクゼーションを目的とするならば、
その場の気持ちよさやリラックスできることを大切にすれば良いと思います。
しかし、なんらかの症状があって、その改善を目的とするならば
その場のリラックス感ではなく、必要な施術をしてくれる場所を
選んで行かなければなりません。
もちろん、両方満足できる施術を行うところがあれば一番良いと思います。 あなたはどうでしょう?
つらい自覚症状(頭痛・めまい その他痛みやしびれなど)があり、
どうにかしたいのに一時の満足感だけで短時間のマッサージ等に行って、
辛さをごまかしていませんか?

決してあなたが気に入って通っているところに
文句をつけたいわけではありません。
伝えたいのは その場の感覚だけに誤魔化されないように気をつけて
ということです。
もしあなたの症状を引き起こしている原因が、ストレスなどの
精神的なところから来ているものであれば、それも一つの改善方法ですが、
辛い症状の改善を目的としてどこかに通うのであれば、
ちゃんとした施術を受ける必要があります。
接骨院や整形外科、様々な治療院の中には、
しばらく通ってくださいと一方的に伝える先生が居ます。
あなたはそのとき、 その理由の説明を、その先生からきちんと受けていますか?

ただ骨が歪んでいるから~とか、年齢的なものだから~という説明で
納得してしまっていませんか?
大抵の方は、短期間(数日、場合によっては数時間)で
同じ状態に戻ってしまうけど施術後数日は楽になるから、という理由で
繰り返し長期間通っているケースが多いのです。
もしその先生が、原因だという箇所を 施術により正しい方向へもっていけているとしたら、 症状自体に改善が見られるはずです。
改善していけば、予防のストレッチなどを教えてもらい
生活改善を行うことにより長期間通う必要はなくなるはずです。
あなたの行った場所でできることが、あなたにとって
最善の方法かどうかはわかりません。 ただ、具体的な良化もないまま一時的な変化にとらわれ通い続けることは、
改善ではなく、ただの対処でしかありません。
患者(=改善を求める人)として行ったはずが
いつの間にか お客さん(=対処を求める人)になってしまっている。
改善を求め治療に来られる方は、厳密に言えば
「お客さん」ではなく「患者さん」でなければいけないと私は思うのです。
このようにリラクゼーションと目的ある施術は、
似ているようでまったく異なるものです。
何を求めそれをどう判断するかはあなたですが、残念なことに その判断材料を提示したり教えてくれる所が非常に少ないのが現状です。
医者や施術者の言うことをそのまま聞き入れ、
症状が改善しないまま通うことに無意識に納得してはいけないと思います。
自分は何のためにそこに行くのか、通っているのかを
ちょっと考えてみませんか。